長年このお仕事をしていると、潜在意識に根付くものがあるらしく、某T課長の指示通り各棟別々のコンセプトを検討している中で、以前手がけた物件でのお客様とのやりとり、要望や、成功例といったものが物づくりに反映されるようです。
-以前こんなお客様がおりました-
場所は神楽坂。当然、坪単価がとても高い立地でしたので、15坪~17坪くらいの土地で3階建て、3LDKが分譲住宅の主流のエリアでした。
更地の時から場所をとても気に入って頂き、お客様のご要望をお伺いしながら作り上げていく『フリープラン』形式にてご成約頂きました。
第一回目のお打ち合わせ時、ご家族の構成を確認したところ、ご夫婦、お姉ちゃん、お兄ちゃん、妹さん計5名様ということでした。
「『5LDKにしてください!』なんて言われたらどうしよう…ここだとそんなに建物ボリューム取れないんだけど…」と少し心配がよぎりましたが、お客様から出たご要望はまさかの2LDK!(1階1部屋、2階LDK、3階1部屋)
曰く、当時住んでいらっしゃった社宅でも家族5人、川の字になって寝ていたのだそうです。
『どんなに年頃になっても、勉強も寝るのも一部屋で充分です。』
当時から『お住まいになるご家族の距離が近いものになるように』というテーマを持って家造りをしていたつもりの私でしたが、このお客様の割り切りには感服致しました。
現在も近くを通る機会があるとチラッと見ていくのですが、ご兄弟で外で仲良く遊んでいるのをお見かけして、担当としては嬉しいような、誇らしいような気持になります。
前置きが長くなりましたが、話しはF号棟です。
間取りだけを見て頂くと『結構D号棟とコンセプトかぶってんちゃうん!?ネタ切れなんちゃう~ん!?』と思われるでしょうが、さにあらず!!
『一応』7.3畳とその他のお部屋、畳数にメリハリはつけていますが、F号棟は明確に7.3畳のお部屋が主寝室であると定義はしていません。
開け放てば合計12.2畳にもなる洋室2+洋室3、こちらがご家族のメインのお部屋になる可能性も考慮してプランを練り上げていきました。
先ほどの神楽坂のお客様を思い浮かべながら。↓ ↓ ↓
また、リビングとダイニングの境目をお客様で決定できるようにLDKはストレート形状にしてみました。
土地の形状は路地状部分を通って本地に行く、所謂『敷地延長』という形状です。
一般的には日当たりが悪くなりがちなことから、四角い土地に比べて金額が安価であることが多いのですが、F号棟は『日当たりも良好で、四角い土地に比べお手頃』な物件になってます(^^)v
完成間際になってご成約も増えてきまして、現在このF号棟が当分譲地の『Value Price』第一位です!
内見はお早めに!!