例えば中古車市場であれば、『平成20年式前後のクラウンの流通相場は○○万円程度』『平成20年式前後のアルトの流通相場は○○万円程度』といったように車種によって『相場』は形成されると思います。
分譲住宅に適した土地を仕入れて、企画をして、販売をして、お引き渡しをして…
私も毎日この『相場』ってヤツのまっただ中に身を置いておりますが…
不動産業界でいう『相場』が、特に『新築分譲住宅』のカテゴリーにおいては、何年経っても自分の中でしっくりこないのは、自動車で例えるなら、フェラーリもクラウンもアルトも全部ひっくるめて『自動車』として捉え、その平均値としての『相場』という考え方をこの業界がするからかもしれません。
いつも回りくどくて申し訳ないのですが(笑)
『土地の四角さを見て下さい!建物は10年もてばいいじゃないですか!だからこんなに安いんですよ!!』
こんな営業トークをしている営業マンがいる会社を私は実際知っていますが、このようなビルダーさんが存在することは否定しません。また、その存在意義も否定しません。
なぜなら住宅探しの最優先順位が『経済性=安いこと』であるお客様がいらっしゃると思うから。
ただ、『建物に付加価値をつけたい!』『せっかく当社で分譲するのであれば他に真似の出来ない物創りをしたい』というベクトルのビルダーの物件とヨコ一列に並べて十把一絡げにして『安い』『高い』という風潮はそろそろなんとかならないものかなぁって思うのです。
導入部分はどうしても金額になるのは避けられませんが、『価値』の部分にも充分に注目してもらい、それらを総合して考えてもらったときに『シティーの分譲住宅は安いよね』といって頂けるような、そんな商品を創っていきたいと思っている今日この頃です。