QualitiAに関するエトセトラ ~車庫を『取らない』住宅 その①~
僕が大学を卒業して新卒で入社した会社は全国転勤がある医療機器、福祉機器の販売会社で、僕が最初に配属された営業所は広島営業所でした。
広島営業所では岡山、広島、山口、島根、鳥取の中国5県を営業エリアとしており、僕は山口県の中でも広島寄りのエリアを先輩から引き継がせてもらって営業活動をしておりました。
各県、『繁華街』といわれるような場所はあるものの、やはり地方都市、そんなに商店などの需要があるわけでもなく、クルマでちょこっと走れば自然にあふれた緑豊かな景色に包まれます。
津和野、出雲、白兎海岸、萩、倉敷、厳島神社・・・風光明媚な観光地を仕事で廻れたことは良い思い出として残っています。
広島赴任直後、今でも強烈に覚えている光景がありまして・・・
強烈にうねった山道をものすごいスピードで爆走してくる緑色の『スズキフロンテ』が一台。
♪みどり~のなかを~走り抜けてく真っ赤なポルミドリのフロンテっ!!♪
20数年前の当時でもなかなかの旧車の部類でしたので、物珍しさから振り返りざま、ドライバーを見ると、今まさに農作業を終えてきましたと言わんばかりのいでたちをしたおばあちゃん(!)
しかもマニュアル!!
そしてなかなかのドラテクっ!!
ステータスとか好みのデザインだとか、そんなもの一切関係なしの純粋に生活の足、道具としての『自動車』に感動を覚えたのがつい最近の事の様です。
―所変わって時は流れて2015年の東京― の不動産業界―
うっすら『そうかな!?』『そうかな!?』とは思っておりましたが、『東京で生活していくにあたって、自動車って重要度の優先順位、低いかも。』そうお考えのお客様が増えてきているような気がします。っていうか確信してます。
ところが、僕たち分譲住宅を供給する側って、やっぱり最大公約数的なモノの考え方をしてしまうものなんです。
『車庫が無いことを理由に売れ残ったらどうしよう・・・』
『確かに道路が狭いけど、せめて軽自動車が停められるくらいのスペースはプランに入れておいた方が』etc・・・etc
僕が携わらせていただいたQualitiAの中で、『今も今後もクルマの購入予定はありません』というお客様のところに遊びに行くと、ビルトインの車庫スペースにはかなりの高確率でイ○バの物置が・・・
そこで!
この度、我がシティートータルプラン名物の『ながぁ~い×2企画会議』にて協議した結果、車庫スペースが『取れない』住宅ではなく、車庫スペースを『取らない』QualitiAを計画してみることとなりました!!
―当社ホームページで謳っている『価値貢献』を具体化するとどうなるだろう―
―車庫を無くすことにより創出される新たな付加価値があるのではないか―
―ニーズに沿うのではなくニーズを予見するってどういうことだろう―
そんなことを考えつつ、商品企画をしていく様子を短期でレポートしていきますので、皆々様、お付き合いの程、よろしくお願いいたしますm(__)m